先日、「TAKE OUT!04~学生が求める企業の姿~」というイベントに参加しました。(共催・協力:金沢イクボス企業同盟様、NPO法人ワークライフバランス北陸様)

題材は、「学生が求める企業の姿」。

金沢大学SELF 様、Team OneS(チーム・ワンズ)様の発表、とても素晴らしかったです!現役大学生の方々の熱量に感激するとともに、LGBTQ+、TFT(TABLE FOR TWO)などについて学び、理解を深めることもできました。

様々な活動に取り組み、未来を共に担っていく学生さんたちが、何に関心を持ち、今後どんな活動をしていきたいと考えているのか。そして、学生さんたちが企業に求める「働き方」の未来とはどのようなものなのか。グループで楽しく、真剣に意見交換し合い、大変勉強になりました。

新卒採用担当として奔走していた10年前。

あの頃の学生と、今の学生は、やっぱり違う。

時代は変わるものです。社会が変わり、法律が変わるのも当然です。当たり前のように、人の考え方も変わります。これまで通りの常識に囚われていたら、選ばれる企業にはなれないのだと痛感しました。

一番心に響いた言葉は、

「SOGIハラのない環境、もしくは今はあってもなくすことに前向きな会社で働きたい」

という学生さんたちの想いでした。

SOGIハラとは、「性的指向や性自認に関する嫌がらせ」です。

職場で起こりうるSOGIハラの発言としては、「おかま、レズ」「結婚しないの?」「髪が長いんじゃない?」などといった、性の多様性に対する理解不足から来るものが多いと考えられます。実際に、就職活動の際「彼女はいますか?」「あなたもLGBTQ+なのですか?」といった質問を面接官にされた、というお話をお聞きして愕然としました。

性のあり方はとても多様です。

からだの性別、性自認(自分の性別をどのように捉えているのか)、性的指向(どういった対象を好きになるのか)の組み合わせによって、様々な性のあり方が存在します。まずは「知ろうとすること」から始めてみませんか?積極的に学んでいかなければ、知らず知らずのうちにSOGIハラをしてしまい、軽蔑されてしまうかもしれません。学生さんたちは、企業をよく見ています。人をよく見ています。「LGBTQ+について学んできた学生を積極的に採用しようと考える会社があってほしい」「男性育休が取れる会社に勤めたい」「仕事もプライベートも同じくらい楽しみたい」こういった想い、生の声をたくさん聴いてきました。学生さんに求められる企業となるためには、働き方の未来を常に考え続けていかなければならないと改めて思いました。

未来を真剣に考えているのは、何も学生さんだけではありません。どの世代の方々も、SOGIハラに苦しんできたことでしょう。SOGIハラなどのハラスメントのない、ハラスメントが起こらないような取り組みをしている企業で働きたい、という想いは強いことと思います。

そういった宣言をする企業が増えていけば、これまで以上に「選ばれる企業」と「選ばれない企業」との差が開くことは当然です。差が開いてから取り組んでも遅いです。優秀な人材が去ったあとに気づいても遅いのです。

「大企業の話でしょう?」と片付けることなく、自分事として、働き方の現在と未来を考えてみていただけたらと思います。社会保険労務士は、そんな皆さまと一緒に、より良い会社づくりについて考えさせていただきます。働き方改革、ハラスメント、助成金など、お困りのことがございましたらお問い合わせください。丁寧にお話させていただきます。